平安座豆知識
平安座サングヮチポーポー
平安座島最大の行事、サングヮチャーには欠かせない平安座ポーポー。各家庭では旧暦3月3日からの3日間、毎日仏壇にポーポーをお供えします。
表面にあいた凹みが大きすぎず少なすぎず、美しく焼けたものが上手なものとされています。
材料
- 黒砂糖(粉) 1kg
- 薄力粉 1kg
- むぎ粉(粗挽き全粒粉) 1kg
- 水 約3600ml
- サラダ油 適量
※この分量は行事で使用する量ですので、約55枚のポーポーが出来ます。少量作る場合には分量を加減してください。
準備するもの
- 材料がすべて入る程度のボール(なければ大きい鍋でも可)
- へら
- フライパン(直径21cmが最適。テフロン加工の薄手のものが良い)
- フライ返し
- おたまなど
作り方
(1)黒砂糖、むぎ粉、小麦粉を全量ボールにあけてざっくりと混ぜる。
(2)水をボールに少量ずつ入れながら手で混ぜる。ダマを指でつぶしながら混ぜるようにする。
(3)ダマがなくなるまで混ぜたら、常温で2時間以上生地をねかす。
ねかせたあとの生地は少しとろみがついた状態になるが、手ですくって落とすとサラサラと落ちる程度がちょうどよい状態。水分が上に分離しているので焼く前にもう一度混ぜておく。
※ボールにラップをして冷蔵庫で一晩ねかすと、焼きあがりがよりしっとりもちもちになります。
(4)フライパンを火にかけ、強めの中火で少し煙がたつくらいまであたためる。
フライパンがあたたまってきたら油をひく。油はキッチンペーパーなどにしみ込ませたものを塗るような感じて薄くひく。
※油が多すぎると焼き上がりの表面に大きな凹ができてしまうので注意
(5)生地は、おたま1杯=ポーポー1枚が目安。おたまに生地をすくいフライパンの中心にゆっくりこぼし自然に広げる。
※おたまの背で広げるのは×。
(6)生地の表面にプツプツと穴があいてきたらフライ返しなどでひっくり返す。
(7)裏側は少しだけ焼いて、フライパンから生地をまな板などの上に取り出す。
(8)生地が冷めきらないうちに、手のひらでくるくると巻く。
※続けて次の生地を焼く時には、表側を焼いている間に生地を巻く作業をテンポよくやると効率よく作業できる。
(9)出来上がり♪斜め半分に切ってお皿に盛り付ける。
★生地は焦げやすいので火加減といつひっくり返すかのタイミングが難しい。最初の何枚かは練習だと思って調整あるのみ。ベテランはフライパン2つを駆使し、しかもその間に巻くという高度な技術を使いますよ。